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染料仕上げと顔料仕上げの違い

革の仕上げには2種類の色付けがあります。
「染料仕上げ」と「顔料仕上げ」と呼ばれるものです。

 

皮革は生き物から取っているので
革の段階で傷1つ無いものは存在しません。

 

生後間もないベビーカーフなどは比較的傷が少ないですが
それでも多少はあります。

 

そのため皮から革を作る人は、
その傷を「隠すか」または「生かすか」という選択をします。
この選択により、エイジング(経年変化)に影響がでます。

 

 

◆染料仕上げ
傷を「生かす」手法です。
銀面(皮革の表面)の模様を生かして、
透明な塗料(革の表面を完全に覆わない)を塗布して行う方法です。
エイジングを起こしやすく、年月を経て美しい風合いへと変化します。
但し皮を取る前についた傷や血筋やシワが残りやすくなります。

 

 

◆顔料仕上げ
傷を「隠す」手法です。
銀面にペンキを塗るように色付けを行います。
傷を隠しきれいな表面には仕上がりますが、
経年変化は染料仕上げと比較して起こりづらいです。
もちろん革自体エイジングはしているのですが、
表面に塗ってあるペンキが変化を隠しています。

 

 

日本の革製品は「顔料仕上げ」が多いようです。
銀面のシワ・傷や色むらを気にせず、本物にこだわりたいなら
断然「染料仕上げ」がオススメです。