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革へのこだわり

レザーへの "こだわり" を挙げてみる。

 

まずその前に、そもそも "こだわる" とは? 
言葉の意味から定義してみると
@普通は軽視されがち、他の者にとってはどうでもいいことに執着し、
 自分の好みを主張する。
A心が何かにとらわれて、自由に考えることができなくなる。
 気にしなくてもいいようなことを気にする。
という説明が辞書に載っていた。

 

あまり良い意味ではないようだ(苦笑)
どちらかと言うと、
革へのこだわりは、@が当てはまる。Aは当てはまらない。
革は "気にしなくてもいいようなこと" ではないからだ。
@にしても "普通は軽視されがち" という言葉が引っかかってしまうが。

 

それでは、ここでの定義は、
「革を好みとしない者にとっては、さほど気にならないことでも、
革を愛する者にとっては、自分独自の好みがあって、
それを主張しその気持ちは誰にも譲れない」 ・・・ としたい。

 

独自の好みなので、あくまでも私見であり独断と一部偏見なのでアシカラズ!

 

 

●) 『日本製』にこだわりたい

 

数十年前までは"Made in Japan"が普通だったのに、今日では全く見なくなった。
たまに見つけようものなら珍しいものに出会ったかのように嬉しくなってしまう。
それくらい海外製、特に中国や韓国製があふれている。何もそれらが全く受け
入れられないとは言っていない。安い日用雑貨ならそれらで十分なこともある。
しかしながら、自分が長く使うこだわりの革製品は、品質がしっかりしたものを
手に入れたい。そうなるとやっぱり日本製しか選択肢がないのだ。

 

 

 

●) 『手作り』にこだわりたい

 

機械じゃなく手作りだからこそ生きるのが革製品だと思う。
皮はその部位により質感が異なり張力も異なる。
機械だとそれらを考慮せずに製品化するため、長年の使用に耐えられない
こともあるようだ。
手作りにしか出来ない良さ、特に日本の熟練職人にしか作ることができない
本物・最高の逸品は手作りでしか生まれない。
最高の技術を持って1点1点丁寧に縫製するからこそ出来上がるもの。

 

 

 

●) 『ノーブランド』にこだわりたい

 

ブランドいわゆる商標が付いていものは、世間一般に認められており
品質には間違いのないものが多いとは思う。
但しそのブランド価値というものが価格にも転嫁されている。
莫大な広告宣伝費を掛けているのだから止むを得ないのであろうが。
ブランドよりも品質に時間と労力と金を掛けたものにこだわりたい。

 

 

 

●) 『染料仕上げ』にこだわりたい

 

顔料仕上げしたものは表面が綺麗でキズも目立たない「キズを隠す手法」である。
これに対して染料仕上げは「キズを活かす手法」であり新品でもキズ・シワや
血筋などが気になることがある。
顔料を塗るというのはペンキを塗るように色付けすることになるので、
革の経年変化を隠すことにもなる。即ち革製品の長所を消すことにもなる。
革の醍醐味は味わいのある "世界でただひとつの経年変化" 。
使うごとに味わいが出て変化を直接感じることのできる染料仕上げにこだわりたい。

 

 

 

●) なめしは『タンニンなめし』にこだわりたい

 

金属を使ったクロームなめしは、1日〜5日程度と短期間で製革できる。
柔らかく仕上がり、熱や磨耗に強く耐久性に優れているというメリットがある。
それに対して植物の渋を使用したタンニンなめしは、完成までに5か月程度
かかる場合もある非常に手間のかかる製法。
但し何でもそうだが手間が掛かっているものはそれなりの理由(わけ)がある
革本来の風合いを残し、ナチュラルで廃棄時も土にかえることができ、
天然素材を天然素材で仕上げた、環境にも優しいナチュラルな素材だからだ。
やはりこだわるならタンニンなめしだ。

 

 

 

蛇足!

 

○) 『革の香り』にこだわりたい

 

あの革独特の香りは実に落ち着く。ずっと嗅いでいても飽きない。

 

革の独特の香りは、
天然の皮の香りと、たっぷり染み込ませたオイルの香りの協奏曲。
人工的な素材では楽しむことのできない
自然の力から生まれる素晴らしい香り・・・と表現しているサイトがあった。
アロマセラピーとして会議室に革の香りを置いておくと会議がはかどる
と聞いたこともある。

 

 

 

○) 財布は長財布に限る

 

これは革についてのコダワリではないのだが、
お札を入れる財布は長財布に決めている。

 

二つ折りは小さくて扱いやすく以前はずっと二つ折りを愛用していた。
ところがあるきっかけで長財布に替わった。

 

そのきっかけとは・・・
あるとき、知人に5千円を渡す機会があった。
その際、私の二つ折り財布から曲がり癖のついた1万円札を渡したところ、
知人の長財布からはまっすぐの綺麗な5千円札が出てきた。
この時の気持ちを想像できるだろうか。
まあ全く気にしない人が大半かもしれないが、
とても恥ずかしくて申し訳ない気持ちになっていた。
それ以来長財布を愛用している。

 

「長財布の法則」の絶対的な信奉者・・という訳ではないが。

 

 

 

○) 長財布のサイズは札より大きく

 

これも革についてのコダワリではないのだが、
お札を入れる財布はゆったり大きなものと決めている。

 

理由は、
札と同じくらいのコンパクトサイズだと、端が折れやすいから。
せっかく折り目の全くないピンピンの新札を入れても、
ぎりぎりサイズだと端が曲がってしまいがっかりすることがある。

 

壱萬円札のサイズは横16cm、縦7.6cm
だから外寸で縦10cm程度のものがお奨め。
外寸で8cm程度だと中は札ギリギリで入れ方が悪いと
ポケットからはみ出してしまい、財布を閉じたときに端が曲がる。

 

特に財布の奥でどっしり構えている大将札達 (萬札群) は
ビシッ!と決めておきたいもの。

 

 

 

以上取りとめもないこだわりを記したが、
さて、あなたにとって、革へのこだわりは?

 

 

※このページ(記事)だけ文体を変えました※

 

 

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