お気に入りの革製品を長〜く使いたいとき、ある程度のメンテナンスは必要！
とは言っても、何も神経質に毎回クリーム等で手入れしないといけない訳ではなく、
埃や汚れが気になったり雨に濡れた後などにケアすれば問題ないようです。
以下を参考にお気に入りを長持ちさせましょう。
乾拭きとブラッシング
皮革の種類によっては、これだけを欠かさずにやっておけば十分というものも。
表面についた埃や汚れは放っておかず、こまめに落としておきたいものです。
布で乾拭きすることで、表面が滑らかになり、自然なツヤが生まれます。
少し補足すると、表皮の下に乳頭層というものがあります。
乾拭きで表皮を磨くことにより、この乳頭層が刺激され革の表面にツヤが
出てくることになります。
皮革ならでは。元の素材がいつまでも生きているようです。
ブラッシングは、毛の起きている素材 "起毛革"（スエード／ヌバック／ベロア）
に必要です。これを怠ると起きていた毛が寝てしまい、その際一緒に埃や汚れも
抱き込んでしまい悲惨な状態に。毛に元気がなく寝てばかりいるようなら
ブラッシングして起こしてやりましょう。通常は２ヶ月に１度で良いようです。
革は繊維が複雑に絡み合った構造をしているため、汚れが内部に入ってしまうと
取り除くことが難しくなります。汚れに気づいたら早めに手入れしましょう。
経年変化という理想的なメンテナンス
いくらお気に入りだからといって、使わずに大事に飾っておくというのは
革のためにはおススメできません。
革製品は、日々持ち歩き、手で触ることによって手の脂が革にしみ込みます。
実はこの脂が保護膜となり保湿効果も与えます。
つまり使い続けることが理想的なメンテナンスです。
時間が経つごとに独特のツヤと風合いに変わり、世界にひとつだけ、
こだわりの革に育っていきます。
クリームとスプレー
クリームやスプレーを使うことにより、革の色やツヤを保ち、乾燥を防いで
潤いを与え、防水、汚れやキズからの保護ができます。
特に小さなキズだったらクリームを塗って磨くと目立たなくなります。
但し注意すべきが点がいくつかあります。
・革との相性
クリームにはいろいろな成分が入った製品があるので、革との相性を確認
する必要があります。合わないとシミになったり色落ちすることもあります。
詳しくは販売店または皮革を扱っている店で確認できます。
・試し塗りでテスト
革との相性を確認して購入したクリームやスプレーでも
念のため、初めて使うときは目立たない箇所で試し塗りをお奨め。
色落ちやシミができないことを確認してから全体に使うとＯＫです。
・塗り過ぎない
成分が革に浸透するには限度があり、重ね塗りをすると革表面の通気性を
損ない却って悪影響となる可能性もあります。薄〜く塗って磨いておきましょう。
また革の種類によっても違うのですが、カーフやコードバンだと年に２回程度
で十分です。手の脂が保護膜となっているので、普段から手入れしている
ようなものですから。
カビは発生させない
カビは一旦発生すると、根が深くなり取りづらくなるようです。
いくら表面を綺麗に磨いても内側に残ってしまい臭いも取れなくなります。
発生させないためには、とにかくカビの要因を避けること。
例えば、雨に濡れた場合は乾拭きし風通しのよい場所で陰干しするとか
保管している棚やボックスには湿気剤を入れ通気性にも考慮するとかの
対処が必要です。
財布を長持ちさせるコツ
手入れではないのですが、財布を長持ちさせるコツがあります。
財布には小銭入れやカードフォルダーが付いているものが多いのですが、
容量以上に入れすぎないことです。
小銭やカードでパンパンに膨れてしまうと革にも負担が掛かります。
比較的丈夫な革でも、無理な力が長時間かかると、革がのびて形も崩れて
しまいます。
どうしても持ち歩く小銭やカードが多くなるのであれば、小銭は専用の小銭
入れに、カードはカードケースに収納しましょう。
その方が財布が長持ちするしオシャレでもあります。
